田舎の娘

歌舞伎では、着物の色で、その女性がどんな身分
の人かなんとなく解るように出来ています。

スポンサードリンク

例えば緑色の着物を着た若い娘は、田舎娘を意味
するんですね。逆にお金持ちのお嬢さんは赤の
振り袖を着ていれば、大人しそうな顔をして、実は
恋に盲目の大胆な女性を意味します。

例えば「野崎村」
正式な名題(なだい)は「新版歌祭文」
(しんぱんうたざいもん)といいます。

このお話は心中物ですが、「野崎村」の中では死に
ません。モデルになった心中事件があったとか。

最初お染は登場せず、百姓家の久松が、養父の久作の
娘お光と婚約をする...というスタート。
そして、このお光が緑の着物を着ています。

この久松は油屋さんで丁稚奉公をしていたんだけど、
集金したお金を偽金とすり替えられて罪を着せられ
養父の久作の所に追い返されてしまう。百姓なのに
その代金を立て替えたりしています。

その久作の娘のお光は久松が大好きで、久作は娘と
久松を結婚させようとするんですが、奉公先で恋仲
だった油屋の娘・お染が訪ねてきてしまうんですね。

お金持ちのお嬢様で、赤い振り袖を着ている場合
思い立ったら命がけの情熱的というか無謀なお姫様
の性格を表すそうな。

その性格を示すように、別れるくらいならいっそ
死にます...と言うわけで、気弱な久松はそのパワー
に押し切られて「じゃあ一緒に死にましょう」と
いう方向に走って行く...

そんな2人を久作が改心させ、お染のお母さんまで
巻き込んでの前半の悲しいハッピーエンド。
(あくまでも前半は...)

世間の目もあるので、久松は仮花道から籠で退場、
お染めは花道から舟で退場、三味の音と籠かきの
杖のパーカッションで盛り上がって盛り上がって
みな退場していき、最期に残ったお光。

大好きな久松と結婚出来ると、嬉しくてはしゃいで、
紅白なますを作るため(だと思うけど)、舞台の上で
本当に大根まで千切りにしてみせて、指まで切って
それでもうきうきしている娘心を演じるシーンが
あったので、余計に哀れを誘うんです。

2人を死なせてはならないと、尼となって身を引いた
お光の哀れを協調するように、みな去って静まり
かえったところで、ご~ん...と鐘が鳴る。
いい演出です(涙)

ちなみに、赤い振り袖のお姫様を「赤姫様」と言います。

スポンサードリンク

この記事のタグ

サイト内関連記事

初めての歌舞伎鑑賞は...
思いおこせば、今から17年前、平成3年の正月でした。 きっかけは播磨屋こと、中村......
花道
ご存じかと思いますが、歌舞伎はランチを挟んで4時くらい までが昼の部で、4時半く......
歌舞伎は確かに難しい
歌舞伎は難しくない。なにしろ昔は庶民の娯楽。 などなど、歌舞伎に詳しい方々は仰る......
通し狂言
歌舞伎の場合、狂言と言えば演目そのものを言います。 野村萬斎さんなどの、あの狂言......
幕間は「まくあい」と読みます
そんなこた知ってるよ(~_~#)!! とお怒りの皆様、すみませぬm(_ _)m ......
歌舞伎は大きく3つに大別される
歌舞伎と一言で言っても、種類が違うと明らかに 雰囲気が違うので、初めてでも簡単に......

▲このページのトップへ

HOME

携帯版のQRコード

歌舞伎鑑賞に行く前に知っておきたいこと:携帯版

携帯サイトは3キャリア対応です。

当サイトは携帯でもご覧頂けます。
携帯版サイトURL:
http://p-lance.com/mt/m/
上のQRコードから読み取るか、URLをケータイに送信してアクセスしてください。

CFD |  プロアクティブ |  集客 |  SEO 対策