二人道成寺
娘道成寺(むすめどうじょうじ)をご存知でしょうか?
和歌山県は御坊というところにある道成寺にまつわる
伝説を基にして作られた舞踊劇です。
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伝説は、安珍&清姫と言えば解りますね?
イケメンの若いお坊さん安珍に恋をした清姫が、
その思いの深さから大蛇となって彼を追っていきます。
逃げた安珍は道成寺の釣鐘に隠れましたが、ヘビとなった
清姫がその釣鐘に巻き付き釣鐘ごと安珍を炎で焼き殺して
しまうという恐ろしい女の情念の伝説ですね。
言ってみればストーカーですよね。
この伝説を歌舞伎舞踊にしたものが京鹿子娘道成寺です。
普通一人で演じられるのですが、稀に二人で演ります。
それが二人道成寺(ににんどうじょうじ)なわけです。
一人でもやっかいなヘビ女が二人?
とは思わず、ここは歌舞伎です。母と娘...ではなく父と息子
が二人仲良く踊りを披露することで、ご贔屓も喜ぶんですね。
(連獅子もそうですね、大抵親子で演ります)
黒子が初めて歌舞伎座で見たのは、中村雀右衛門丈でした。
屋号は京屋で、大谷友右衛門の名前で映画にも出てらした
方です。戦争で徴兵され帰ってきてからは女形になった...と
母が言っております(本当ですか?)
雀右衛門丈はサインを頂いた事があります(A^^;)
それはそれは品のある方で、エレガントという言葉がぴったり
な素敵な方でした。現在人間国宝であられます。
さて、この道成寺、通常新春とか春とかに上演される事が
多いんですが、襲名披露などお目出たいときにもやります。
黒子が見たときは9月で、息子さんの芝雀(しばじゃく)丈
との競演でしたが、特にイベントはありませんでした。
道成寺は雀右衛門丈の当たり役なんだと思います。
お一人で踊られているのも観ていますが、舞踊センスという
ものは持って生まれたものに違いないのですね。歩き方を
ちょっと観ただけで、後ろ姿でも雀右衛門丈だと解ります。
独特なんですが、いつでも本当に素晴らしかったです。
歌舞伎舞踊なので、ストーリーは伝説を基にしてます。
白拍子に化けた清姫が寺にやってきます。
鐘の供養に来たので拝ませて欲しいというのですが、ここは
女人禁制。坊主達は酒は飲むはさぼるはのダメ坊主。ゆえに
踊り見せてくれるなら入ってもよいよ...と許可してしまいます。
というわけで舞を披露するわけですね。
何度も着替え、道具も換え、いろんなテンポの踊りをこなさ
なければならない、大変体力とテクのいる舞踊です。
華やかで美しく、舞踊が苦手な黒子ですら見入ってしまいました。
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