船弁慶
松羽目物の歌舞伎舞踊で一番好きなのが船弁慶。
これは前半は静御前、後半は平知盛の怨霊を
同じ役者さんが演じるもので、静と動を演じ分ける
難しい演目だと思います。
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この作品を初めて見たのは15年くらい前だったと
思いますが、中村富十郎丈によるもので、大きな
衝撃を受けました。
これは一度見たら忘れられない舞台です。
残念ながら富十郎丈は2003年に「一世一代」の
船弁慶をお演りになりました。つまりこれが
最後の舞台だよ...ということです。
前半は静御前なんですが、能面を被って登場します。
能舞台を見ているような足運びで、厳粛な感じが
します。後半は同じ役者さんが平知盛の亡霊となって
義経主従の前に現れます。
これが鳥肌が立つ程素晴らしい。
あの青の世界が今でも脳裏に焼き付いています。
知盛の亡霊は青い隈取りで、ものすごい形相で
現れます。怨霊ですから激しい動きなのですが、
亡霊ですから足音がしないのです。これだけでも
いかに難しい舞踊かがおわかり頂けると思います。
最期に弁慶の念仏により退散するのですが、
槍(だと思います)を首の後ろにあて、両腕を下後方
からかけて、くるくる回りながら花道を退場します。
これが圧巻!!
もう人間国宝富十郎丈の船弁慶が見れないのは
本当に残念!!!
贔屓としては、是非中村吉右衛門丈に演って頂き
たく御願い候m(_ _)m
画像(http://kabuki-kansho.up.seesaa.net/image/funabenkei.JPG)
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