ふるあめりかに袖はぬらさじ 2
病の床に就いている亀遊(きゆう)を、芸者のお園が
見舞いにやって来ます。
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この2人が友だちというのが不思議なくらい性格が
正反対。
亀遊さんは、どちらかというと消極的な印象の、大人
しい、華奢な女性で、守ってあげなくては...と思わせる
タイプなのに対し、芸者のお園さんはまるで元気の塊。
気の強さも見て取れますが、人の良さがそれをコーティ
ングしています。玉三郎丈は、彼女の性格を舞台に出て
2~3分で見事に演じて見せてくれました。歩き方一つ
とってもお園さんで、玉三郎丈じゃなかったです。
さて、亀遊さんは字が読めません。昔の日本人には
珍しい事ではありません。文盲率が減ったのは、戦後
徹底した義務教育の賜であって、我々はそれに感謝
しなくちゃいけませんね。
話はそれましたが、字が読めない亀遊さんが、何故か
瓦版を手にしているのにお園さんが気付きます。
字が読めない亀遊さんのために、瓦版を読んでくれる
人がいるというのです。
そして登場するのがこの遊郭専属の通訳、藤吉さん。
唐人口があるということは、外人さんが遊女を買いに
来るってことで、通訳が必要になってくるわけです。
この当時英語が出来るということは、かなりのインテリ。
彼の目的が遊郭の通訳などであるわけはなく、蘭学を
学び、いずれは医者になりたいという夢があるんです。
言ってみれば学生アルバイトで風俗店で働いていて、
休職中の風俗穣と恋に落ちた...ってことですよね。
この時の藤吉さんをスパイダーマンを演った中村獅童丈
がやっています。
2人の様子に勘の良いお園さんはピーンと来ます。
「2人は思い合っている」と。でも2人の間はプラトニック
で、どたらも純情そのもの。遊女なのに?
体と心は違うということでしょうか。黒子には解りません。
彼女の部屋を藤吉が知っているのは、亀遊が酔っぱらった
時にペラペラ喋ったかららしいのだが、お園さん曰く、
昔から酒癖が悪かったということで、華奢で可憐な亀遊
からはちょっと想像もつきません。
こんなスタートなのに、なんだか不吉な予感がして
しまった黒子なのでした。
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